事例紹介

BRAVE難波 | メディカルプラザ阿倍野 | 大正病院附属産婦人科クリニック


メディカルプラザ阿倍野

大阪 地下鉄文の里駅前7F建て

施工時期:2015年2月~2015年4月(サッシ工事工期)

設計:株式会社司建築設計事務所

施工:コーナン建設株式会社

当社請負:カーテンウォールほか

当社担当者:仲 勝
      一級建築施工管理技士
      一級サッシ施工技能士
      一級カーテンウォール施工技能士

メディカルプラザ阿倍野

<建物概要>

メディカルプラザ阿倍野
大阪府大阪市阿倍野区文の里2-11-25

1階から6階まで薬局や各種クリニックが、7階にはオーナーである株式会社みかど製作所が入居。
みかど製作所は、多分野における精密製品の製造や医療サポートに従事している。

1. オーナーさんや設計事務所の、難易度の高い希望も具現化

 この数年で、難易度の高い物件の施工依頼が増えています。会社の名前が広がり、多くのゼネコンさんに信頼していただけていることをありがたく思います。

 オーナーさんと設計事務所の「こういう建物をつくりたい」という希望を、図面を見て具現化していくのがゼネコンや私たちのような施工業者です。最近はほかとは違う外観の建物を希望される方も増えています。

完成図面
2. 難易度の高い物件も施工できる、メーカー同等のダイセンの技術力

 この物件に関して、私は施工担当者として、カーテンウォールや鉄の扉、普通の窓なども含めた現場管理に携わっていました。現場にずっといるわけではありませんが、ゼネコンさんとの連絡、調整や作業員への技術指導と現場確認が主な仕事です。私を含め、作業員など5人ほどのチームで取り組んでいました。

 構成する部材、部品も多いので、実際に現品を見て指示を出さなければならないシーンもあり、作業員から質問があればすぐに現場に行っていました。都度、きちんと確認することで間違いがないように施工することができます。

 本来、難易度の高い物件の場合、当社のような代理店主導ではなく、サッシメーカー主導で行うことが多くあります。当社主導で施工できたのは、長年の経験や取引先との信頼関係があるからだと思います。レベルが高い作業員の方たちとパートナー関係を築けていることは当社の強みです。

3. カーテンウォールのアールが特徴の建物

 一般的な建物は、壁があり、階ごとにサッシを入れますが、この建物は壁の代わりにアルミフレームにガラスをはめるカーテンウォール施工です。

 ガラス貼りでデザイン性にも優れていますが、風に対する強度や水密性を保たなければならないためサッシに高い技術が求められます。

 また、壁面にアールがかかっているため、施工の難易度も高かったです。左側のアール部分は真っ直ぐのサッシを折り曲げています。円の中心からどれだけ角度をずらしていくか、縦横の寸法を測りながら柱の角の位置決めをするのが大変でした。設計担当に円弧の割付をたて、横の交点の寸法に置き換えた図面を作成してもらい、柱1本ずつの割付けの位置決めをします。柱を仮固定し、見た目を確認しながら固定していきました。

 さらに、一般的には床からカーテンウォールが始まるのですが、ここは1階と2階の間から始まっています。始まりが空中になるため、その位置決めの方法の検討が必要でした。通常は下から順に積み上げていくのですが、ここは始まりに床がないので、2番目の床に基準のポイントを位置だししてから位置決めをしたのが、取り付けの作業員ともども苦労したところです。カーテンウォールは出だしが肝心です。1番下が決まればあとは順に積み上げていきます。

 透明のガラスが入っている部分は部屋になっていて、天井裏の部分はガラスの奥に石膏ボードを入れています。

 施工担当者として嬉しいのは、物件ができあがって、足場が外れたときですね。全体を見て、きれいにできているのを見るとホッとします。