創立50周年記念

ダイセン工業 創立50年を迎えて

弊社を支えていただいた取引先の方々、地域のみなさま
そして従業員とそのご家族への感謝を込めて

 ダイセン工業は昭和45年に大津市西ノ庄で創業しました。

 開業資金はわずか10万円、社屋は実家の敷地内にあった農機具倉庫で、必要最低限の工具を揃えて、アルミサッシを顧客のニーズに合わせて加工して販売する事業をスタートしました。その10年ほど前からアルミサッシの生産が始まり、住宅用の木製建具に代わってアルミサッシが出まわり始めた頃で、これはビジネスになるのではと思って創業に踏み切りました。

 創業直後は「お金がない」「人がいない」「売り先がない」「仕入先がない」というないない尽くしの状況でしたが、メーカーにないものを作る、24時間365日無休で対応する、見積り3分、発注後3日以内に納品という、他社ができないことをやることで、活路を開いていくことができました。

 その後、オリジナル製品を加工するためのソフトを自社で開発して、効率化を図ることで業績を伸ばしました。多店舗展開で商圏が拡大すると従業員も増えました。また、さまざまなオリジナル製品の開発に取り組んだほか、いろいろな新規事業にも参入し、うまくいったこともあれば、撤退を余儀なくされたこともありました。

 オイルショックやバブル崩壊、リーマンショックといった困難な状況をなんとか乗り越えてこられたのも、「人のやらないことをやる」「顧客から依頼があればできないとは言わない」「できるように工夫する」といったことをモットーにやってきたからだと思います。

 そして当社では、「創」を企業理念に、他社にない製品や新しい技術を開発することを大切にしてきました。そのDNAは今も脈々と受け継がれています。

 また、倹約、勤勉、謙虚という近江商人の心得と、経営理念である設備投資、内部留保、社員還元という「利益三分主義」を貫き、「社員の幸福度を大事にする」経営を目指してきました。
 AIやIoT・ICTの導入がますます加速化していくと、ビジネススタイルが大きく変わることになるでしょう。業界も今後、淘汰の時代を迎えると予想されることから、昔と同じような経営では生き残っていけないことは確かです。

 「創」の精神を忘れることなく、社員の幸福度をいかにあげるか、また地域にも貢献できる企業として、未来に向けて歩んでいきたいと考えています。
 創立50年の節目の年を迎えて、ここに弊社を支えていただいた取引先の方々、地域のみなさま、そして従業員とそのご家族への感謝を込めて、これまでの歩みを振り返り記念誌に残すことにいたしました。(2020年 1月発行 50周年記念誌より抜粋)

会長 岩崎辰雄

特別対談

動画で振り返る50周年

創立50周年事業 in Singapore