事例紹介

BRAVE難波 | メディカルプラザ阿倍野 | 大正病院附属産婦人科クリニック


大正病院附属産婦人科クリニック

大阪 4F建て

施工時期:2017年2月~2017年5月(サッシ工事工期)

設計: 株式会社昭和設計

施工:コーナン建設株式会社

当社請負:カーテンウォールほか

当社担当者:仲 勝
      一級建築施工管理技士
      一級サッシ施工技能士
      一級カーテンウォール施工技能士

<建物概要>

大正病院附属産婦人科クリニック
大阪市大正区三軒家東4-6-8

1953年から地域に根差して開業している大正病院附属の産婦人科。4階には日当たりのよいスタジオ「カンガルーム」があり、母親学級やマタニティビクスなどの教室を開催している。

1. 異なる種類の、高い技術が求められる現場

 1階にはフロア上部に採光用の横長の窓、2階・3階にはたくさんの小さな窓が並ぶととも妻面には2階と3階につながる縦長の窓があり、4階のスタジオはガラス張りになっているというように、異なるタイプの高い技術が求められる現場でした。

2. デザイン性と機能性を両立させるための、ノウハウと技術を継承

 この建物は、アールを用いたり、1階部分の外壁を木目調にしたりと、柔らかい印象になっています。また、個室の窓は、安全性を重視した内開き窓にするなど、デザイン性だけでなく機能性もこだわっています。

 サッシに限らず壁や床も特徴があるものを使ったり、真っ直ぐではなく曲線的だったりと、デザインや材料にこだわった施工の難易度が高い建物は増えています。また、素材もどんどん新しいものが出ています。新しい素材を使いこなせるのも、これまで培ってきたノウハウがあるからです。

 今回、私はサポートとして現場を見ていましたが、施工管理スタッフに難しい現場でも対応できるよう、技術とノウハウを伝えていっています。

完成図面
3. カーテンウォールのアールや小さな内開き窓が特徴

 1階のサッシは、通常より見付寸法の細いものを採用してもらっています。サッシが目立たないため、スタイリッシュなのが特徴ですが、細いため真っ直ぐに取り付けるには高い技術が必要です。また、エントランス付近はアールになっているため、曲線のサッシを使っています。

 2・3階は各個室に内開き窓がついています。外から見たときに、高さがそろうように付けるためには細心の注意が必要です。

 2階から3階につながる窓は、長い1本のサッシを使うのではなく、複数のサッシをつないでいます。長ければ長いほど、真っ直ぐにつなげるのが難しくなります。

 4階のガラス張りの部分は、カーテンウォール施工を行っています。上まで材料を上げるのに苦労しました。最上階で雨や風が当たる場所なので、強度や水密性の高い構造にしています。