43期上期を終えて

43期の上期が終了しましたが、経済の市場全体を見渡すと先行きの不透明感が増しているように思われます。特に我々の業界は縮小市場にありますので、同業者間では淘汰が進んでいます。そのような状況の中で、当社上期は売上実績・収益共に計画達成となりました。通期におきましても受注残及び受注状況より上期と同様に推移するものと思います。これは、取引業者様のご協力と社員一人一人の積み重ねが、ライバル社よりも少し前に出ることが出来た事による成果です。引き続き勝ち組であり続け、また下期は不良債権に十分に注意して取り組んで参ります。  

下期も、受注活動において仕事量のキャパシティを管理し、顧客へご迷惑をお掛けする事のないように取り組みます。特に仕事量が急増しますと、収益悪化、顧客への迷惑不満、リスクの増大へと繋がります。各部門において正確なキャパシティの把握に取り組んでおりますが、顧客の要望に応えられるよう、効率化や外注管理によりキャパシティの増加が必要です。  

しかし、市場の6重苦と言われる環境と、人口減少の流れは変わりません。今後の激動期の予兆です。技術力・対応力の能力を磨き、日々の改善を通して企業力を築くことがまず必要です。  

最近では、ワークライフバランスはあまり言われなくなりましたが、本来の意味からすると、今こそ取り組みが必要だと思います。
変化に迅速に対応し、より一層付加価値の高い商品サービスを提供する事。その為に社員は、限られた時間の中での働き方の改革を求められています。また、ライバルに打ち勝つには足りないところを、激務で補わなければなりません。それを実現して行くには、ワークとライフをマネージメントし、その相乗効果・統合を行っていくべきです。  

まずは、仕事を決めた時間までに終わらせるように日頃から取組ことにより、仕事が密になり、スピードが上がり、結果として企業力が上昇します。そして、『もう一歩、踏み出す』ことが、大きな差となります。  

それをスローガンとして掲げ、更なる企業力の成長を目指し、全員が常に考えることで『気づき』、『気配り』行動をする、それが『手法』や『議論』のあふれる会社へと深化して、強い組織となっていくよう目指して参ります。


代表取締役 岩崎滋典